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英語で読む日本史

f0233815_2135733.jpgA History of Japan: from A History of Japan: From Stone Age to Superpowerのレビューです。8月末の通訳案内士一次試験に向けてどっぷり日本語で日本史の勉強をしたので、ちゃんと英語でも説明できるようにと思い購入した一冊。アメリカ版amazonのサイトで、この本の第2版(2004年出版)が比較的高い評価を得ていたので購入したのですが、結論を先に言うと、残念ながら教科書としてはあまり良い本ではありませんでした。長所・短所を簡単にまとめると、以下のような感じ。

長所:
- 全体で300ページ弱と短く、シンプルな言葉で書かれているので日本史導入本としては読み易い。
- 第3版は2012年に出版されているので、平成に入ってからの政治・経済の動向、昨年起こった3.11についてなど、歴史の教科書としては最新の情報が入っている。
- 大正天皇の容体、昭和天皇の戦争責任、日本軍によるPOW(戦争捕虜)の扱いについてなど、日本の歴史教科書では(少なくとも小~高校レベルでは)言及されないトピックに触れており、欧米ではどのような視点で日本の近・現代史を見ているかが分かる。
- 政治・経済(特に近代以降)に強い。
- Hugh BortonやBeate Sirota Gordonなど、日本の歴史教科書には出てこない(同じく、少なくとも小~高校レベルでは)現行憲法の草稿に関わった人物を紹介している。

短所:
- 地図がない(これは大問題!)。例えば幕末の歴史では長州・薩摩など当然のごとく出てくるが、日本地理に詳しくない人は長州・薩摩が当時どこにあり、現在何県にあたるのか、調べなければ分からないであろう。
- 近・現代史には詳しいが、それ以前の内容が薄く、バランスが悪い。例えば、約270年続いた江戸時代の章は計22ページ、明治(1868年~1912年)の章は計33ページなど。
- 各章の文末のreviewは、それぞれの章が30ページ程度と短いので不要。
- 政治・経済に強い反面、文化(文学・芸術・芸能など)に弱い。
- Glossary of Japanese Termsが巻末にあるのはよいが、日本語のアルファベット表示に誤植がある。例えばゆとり教育のyutoriがyutari、路上生活者のrojoがtojoと誤って表記されていたり。上記の内容のバランスの悪さについても、海外の出版社とはいえ、日本語・日本史に詳しい人に編集・校正を依頼すれば簡単に防ぐことができた問題かと思われる。

などなど、不満に思うところが沢山あって、特に個人的にはとても面白かった時代だと思う江戸時代がすっとばされてしまった感があり、欲求不満状態に陥ってしまったので(笑)、12月の通訳案内士試験の面接までは日本語では本を読まない!と秘かに誓っていたのにとある本を購入して読んじゃいました・・・。

総評を述べると、日本史をある程度知っている人には満足できない内容。高校・大学レベルで「日本史に軽く触れる」程度の授業に使うにしても、資料集などサブテキストを使用しないと、これだけでは不十分。読み易いし、脚注・参考図書のリストが豊富なので日本に興味を持った、または日本に旅行に来る前にちょっと日本史を勉強しようかと思っているEnglish speakerには、旅行ガイドブックに+αとして読む本としては有益かと。

と、かなり辛口批評になってしまいましたが、これで二千円ちょっとだから、費用対効果は悪くないかも。10年位前に読んだ"Japan: Its History and Culture" by W. Scott Morton(私が読んだのは第3版)よりも読み易かった気がします。
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by yuko_in_kichijoji | 2012-10-24 21:35 | My Library